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トランペット220|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

トランペット歴2年目になります。

以前、指揮を振っている先生に

「喉をあけて吹け」と言われました。

喉をあけて吹くと音などキレイになるのですか?

この質問は、沢山の人に見ていただきたいと思います。

「喉を開けて吹く」という表現は、よく聞くのですが、そのような意識を持って吹くことはありません。

喉が空いてるか閉まっているか、考える必要もないと思います。

例えば出ている音が詰まったように感じる場合、喉がどうこうよりも、らっぱの響きを作る大切な場所、胸のあたりに力が入っていることが多いです。

ティンパニや、ヴァイオリン、コントラバス、ギターなど、中が空洞になっているのは、響きを作るためで、例えばギターにタオルを詰め込んで弾いたら、全く響かなくなってしまいますよね。

管楽器の響きを作るのは、奏者の体です。特に胸の辺りが固くなってしまうと、ギターにタオルを詰めたのと同じ状態になってしまいます。胸で響いていると感じながら吹いてみてください。

喉を開けるように言われて練習を続けてきた結果、音がぶら下がってしまい、高い音も出なくなって、スランプに陥ってしまった生徒を何人も見たことがあります。

そういった人達は共通して、柔軟性もなくなっているように感じます。

楽器を吹くというのは、とても複雑な事をしているので、一つのことを意識しすぎると、かえって調子が悪くなる危険があります。

舌の位置やアンブシュア、呼吸、支え、いろいろ考えるところはありますが、あまり固執しないで、それよりも、好きな音、出したい音が頭にしっかりあり、その上で自分の音をよく聞く。まずはそいうことが大切です。

安藤真美子

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