こんにちは。
僕は中学の時からトランペットを吹いていて、今年で大学1年になりました。
僕は中学のときから高音を出すのが苦手で、6年間自分の奏法に考察を重ねてきました。高音を出す際にプレスをかけすぎないようにと注意して吹いてみると下唇を巻きすぎてしまい、逆に下唇を巻きすぎないようにするとプレスが強くなってしまいます。プレスをかけるとすぐにばててしまうし、下唇を巻くとF、G辺りの音から苦しい感じに聞こえてしまい、またそれ以上の音が当たらなくなります。高音を出す際のプレスと唇の巻き具合はどうしたらよいのでしょうか?
どれが正しいのかなと心配になってしまうところですが、あまりそういう細かいことを考えない方がいいかもしれません。
仕組みを考えてしまうと、出口のない迷路に迷い込んでしまう恐れがありますので、注意が必要です。
音を出す時には、ものすごく複雑なことをしていますので、その一部分について考えたところで、かえって奏法が偏ってしまう可能性があります。また、原因は意外と違うところにあったりもします。
「理屈は後からついてくる」くらいの気持ちで、違うことに集中してみてください。
違うことというのは、「自分が出したい音」です。
このざっくりとしたイメージが、細かなことを自然に解決してくれます。
マウスピースを口に当てたら、もうアンブシュアのことは考えない。
今吹いている音が好きか嫌いか、耳をしっかり使って判断しながら自分の音をイメージに近づけていく。それにつきます。
他に考えることは、「ロングトーンの時のまっすぐな息の流れで吹けているかどうか」というくらいでしょうか。
今の音いいな!と思った時に、心配なさっているアンブシュアやプレス、ついでに舌の位置から息の使い方、支え、すべてがかみ合っていると言えるでしょう。
こうしたらこうなるという計算通りには行かないのがトランペットです。
いい音楽を沢山聴いて、イメージを強くして、耳をしっかり使って、なるべくシンプルに考えてみてください。
安藤真美子