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トランペット235|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

ローBbからハイBbまで全音階でスラーで一往復でできるんですが、上のGからハイBbの音を単音で当てることができません!もちろんタンギングしたりダイナミクスをつけたりも思うようにできません!

音域を広げるのにリップスラーとよく耳にするのですが上の音になると息を細くしようと舌を持ち上げ過ぎて息が通らなくなってしまいます

質問なのですが

せっかく広がってきた音域をコントロールするための練習方法やそれが上手くいくための心構えのようなものを紹介していただけますか?

実際にお会いして見てみないとわかりませんが、音域を広げるには、努力と根気にプラス「イメージ」でしょうか。

高い音は、理屈を考えすぎるとあまりうまく行かないものです。

エア(息)の形が音の形ですので、いかにエアが肺からスムーズに良いリード(唇)を通過して楽器に入るか・・・すべての理屈はそのためにあります。

エアの流れを中心にしたイメージを持つことは、細かい理屈を考えるより簡単です。

下から上がっていくと、音を見上げるように感じたり、後ろに引くように感じたり、力んで息が先細ってしまったりすることがあります。まずそのあたりはいかがでしょうか?そうなると、エアが充分に流れず、音も硬く細くなります。

音は常に見下ろすイメージで、胸の辺りで音を響かせる意識を持ちなるべくリラックス。

高い音に行くときの息の感じは、ホースから出ている水の量は同じでも、ホースの先を潰すと遠くまで勢いよく水が飛んでいくような、または、低い音が太いストローだとすると、細いストローに同じ量の息を入れるような感覚でしょうか。

リップスラーは、柔軟性や音域を広げるためのとてもいい練習ですが、そこでも音を見下ろすイメージを持つことが大切です。

音階やリップスラーで良い感じに高い音が出たら、その直後に改めてその最高音を気持ちよく単発で出してみましょう。

そういう良いイメージを広げていくことで、舌の位置やダイナミクスのコントロールができるようになっていきます。

また、ステージ上での状況を練習時にシミュレーションするのも効果的です。

しばらく休んでいきなり高い音を出すとか・・・

練習が常にステージに通じる道であることを意識しながらメニューを工夫してみてはいかがでしょうか。

安藤真美子

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