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トランペット274|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

トランペットを始めて四年くらいになる中ニです。
私は先生によく「力みすぎ」と言われます
自分では力を入れているつもりはないのですがどうしてもいわれてしまいます
お腹に力を入れても逆に変な音になるし、唇は疲れてないはずなのに高い音が出なくなる時もあります。
こんどアンコンで「スザート組曲」のファーストをやります。
吹き切りたいんです!
力まない練習などあったら教えてください

スザート組曲は、華やかな金管のサウンドがぴったりな名曲中の名曲ですね。私も大好きです。

さて、身体の力みは音に影響を与えます。そのため、演奏を聴いた先生はそのことに気付いて注意しているのだと思います。
自分ではどうですか?自分の音を聞いて、イメージしている「良い音」と違うなと思いますか?
というのも、頭で鳴っていない音は出せないのです。どんなに人から言われても、自覚していないと改善することはできません。

★力んでいることを直そうとするのではなくて、「音」を良くするためにリラックスすることをこころがけます。
この二つを勘違いしないでください。
その為には、まず自分の音をよ~~~く聴く習慣をつけます。そして出したい音とのギャップを埋めていくつもりで練習します。理想の音色が頭で鳴っていなければ、ただ力を抜こうとしてもうまくいかないものです。
また、イメージと実際の音のギャップが大きいほど、そしてそれに気付かないほど、力で補おうとして、バランスが崩れて早く疲れてしまいます。

★理想は「ため息で吹く」です。

もちろん、本当のため息では何の支えもなくきちんと吹くことはできませんので、みぞおちの下辺りでサポートするのですが、ため息をつく時、空気がストレスなくたっぷり出ていきますよね。それくらいリラックスして、肺から空気がどこにさえぎられること無くマウスパイプに真っ直ぐ流れ込んでいくといったイメージです。

★さらに、お腹に力を入れるというよりは、サポートする、支えるという感じです。すると、ストレスのない伸びやかな柔らかい良い音がでてきますよ♪
まずは中音域の楽なところで早速実験してみてください。

★音の響きは胸の辺りで作られます。胸がウーッと硬くなると、音も硬くなります。胸で響いているんだなーと思って吹いてみてください。

★力んで聞こえるもう一つの理由に、「吹きすぎ」ということがあります。
私が、いろいろな学校に教えにいくとよく感じることです。
mpだろうがmfだろうがffだろうが、全部同じ。長い音を押したり張りすぎたり・・・。
思い当たることはありませんか?
出すところは出す。落とすところは落とす。他の人がメロディを担当しているときは邪魔しない。
楽譜をしっかり読んで(特に音符以外の記号や楽語!)それを正しく音に反映してメリハリをつけるだけでも、長く良いコンディションを保つことが出来ます。
★つまり、やみくもに根性で吹くのではなく、音楽の構造、フレーズをきちんと理解するということです。

なにか参考になればうれしいです。

安藤真美子

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