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トランペット276|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

中3、トランペットやってます
今年のコンクール曲は、ほとんどFより上が出るような、高音域の曲をやります。
しかし、その高さが出ても、キツイ音になってしまいます。チューニングB♭より高い音になるときつくなります。
音色を良くしようと意識はしていますが、やはり力が入ってしまいます。
どうしたら柔らかくて太い音が高音で出るのでしょうか?

高音域を吹き続けると、どうしても力が入ってきてしまいます。すると、自分の音の軸がずれてきて、バテてしまいます。
この「軸」をキープすることを考えてみます。

キーワードは「リラックス」ですが、本当にだらんだらんの状態で高音が出るわけではありませんので、上手に身体を使うことを覚えていくような練習をします。
高音域を吹いている時に、胸の辺りが硬くなっていませんか?イチロー選手のように、しなやかにバットを振って、パワーヒッターに負けないくらいボールを飛ばすあのイメージで、高い音域に挑戦してみましょう。

理想はため息。でもそれだけでは音を保つことはできませんので、みぞおちのちょっと下辺りでサポートするのです。
(サポートする場所がよく分からない場合は、誕生日ケーキのロウソクを吹き消すつもりで思いっきり息を吐いてみるとよくわかります)
頭で鳴っている理想の音をベルから出すためのエアはこれが基本です。中音域では比較的すぐにそのコツがつかめますので、試してみて下さい。そこから音域を広げていきます。

ただ冒頭で述べたように、どうしても関係ないところに力が入ってきてしまうので、良いバランスが崩れてきます。
特に胸の辺りが硬くなってしまうと、せっかくのため息のようなリラックスした息が通りずらくなって、音も硬くなってしまいます。
トランペットの音は胸で響きを作っていると言っても過言ではありません。ティンパニの釜の中が空洞であるからこそあのような深い響きのある音になります。ヴァイオリンやアコースティックギターにも空洞なボディがあるからこそ美しい音色となって私たちの耳に届きます。それが、トランペットはあなたの身体、特に胸なのです。胸はリラックス、オープンです。

あとは、練習のメニューに気をつけてください。
一日の中で高い音、低い音、f、pとバランス良く吹いていることが理想です。
偏らないように、合奏で高い音や大きい音ばかり吹くようなら、自分で低い音、柔らかいpを意識して吹くようにするなどの工夫が大切です。
軸がぶれないように♪

安藤真美子

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