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トランペット289|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

私は、小学校の頃からトランペットを吹いています。今は高校1年生です。中2の時から1stを吹いています。休みのない曲だと、ずっと吹き続ける時、途中からだんだん音が出なくなるんです。先輩方に迷惑をかけたくないんです。自分で改善方法を探しても、なかなか分からなくて、ずっと悩んでいます。アドバイスお願いします。

吹奏楽のトランペットは音数が多いので、そういう悩みは多くの方がお持ちだと思います。
私も含め・・・

色々な原因や対策が考えられますが、思いつくものを書いてみます。参考になれば嬉しいです。

1.適正な音量で
ダイナミクスをもう一度よく見て下さい。mpとmfの違いやfとffの違い、曲全体の構成を理解して、本当に頑張るところ、出過ぎたらだめなところ、cresc. dim.のかけ方・・・つまり、出すところは出すけど、落とすところはしっかり落とす。無駄に吹きすぎることで自分も疲れるし、音楽の邪魔をしてしまい、良いことはありません。

2.フルブレスでリラックス
吹き続けていると、浅いブレスで吹きがちです。すると、残り少ない息を肺から絞り出すための余分な力を使うことになり、それはやがてアンブシュアに影響を及ぼします。最初のブレスでしっかり満タンにして、フレーズが始まったらその取り込んだエアをためらわず、ケチらず、楽器に注ぎ続けましょう。息の流れが音楽の流れに直結しています。タンギングが多くても、跳躍だらけでも、常にロングトーンのような息の流れを忘れずに。そして計画的にブレスを取って、補充し、絞り出さなくても済むようにしましょう。

3.全部良い音で
ロングトーン・・・音色を磨くためにやっていると思いますが、そこで手に入れた美しい音色を曲中披露できていますか?
実は、細かい動きや跳躍、臨時記号が多いと、自分がどういう音で吹いているか聴く余裕がなくなってしまいがちです。ロングトーンは伸ばしているだけなので、全神経を音に集中できるのですが、目の前の楽譜に書いてある様々な要素(メロディ、リズム、アーティキュレーション)が加わると、とたんに情報処理能力のキャパを超えてしまい、音色がおろそかになってしまうのです。すべての音を美しく!

4.アシスタントをつける
曲によっては理不尽なほどに休みがない、吹きっぱなしのものがあります。 そういう場合、1~3のことをすべてできていたとしても途中で音が出なくなるのは必然です。
無理せずアシスタントをつけましょう。適宜休みを作って、最後まで集中力を保てるようにします。
人数が足りずアシスタントがつけられない場合は、2番3番とユニゾンの所を休んだり、tuttiでうまくやりくりできそうなところは2番、3番の声部をどこか省いて代わってもらうなど、工夫しましょう。

安藤真美子

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