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トランペット349|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

簡潔に言うと長時間吹けないです。
トランペットを始めて2年目で練習もほぼ毎日、基礎練習含めてやっています。
基礎練習は、ロングトーン、スケール、スラーなどなど1時間以上...
学校の練習時間が長いので、終わる頃にはバテてしまって練習にもついて行けず困ってます。
なにか長時間吹くための耐久力がつけれるようなトレーニングがあれば教えていただきたいです。

始めてまだ間もないので、あまり心配しないでください。
でも、長く吹くためのヒントはいくつかあります。ここでは3つ挙げてみますね。

まず、基礎練習を一時間やるというのは、大変素晴らしいです。その時に大切なことは、「目的を明確に持って」という点です。

★ロングトーンは、音作り。最高の音色であらゆる音域をあらゆるダイナミクスでコントロールできるという目的を持って。

★スケールは、調性の感覚と息の流れを身につける。上から下まで良い音でロングトーンの息の流れを失わないように(タンギングするときでも)。

★スラーは、継ぎ目をとにかくなめらかに。階段を上ったり下りたりする感覚ではなく、全部自分の「前」にあるようなイメージで。

などなど、すべての練習の目的を持って、その完成形を強くイメージしながら取り組むと、自分の演奏をよりコントロールできるようになります。

そして、曲の練習や合奏では、楽譜に書いてある事を見逃さないことです。
まずは「ダイナミクス」ほとんどの人は、ずっと吹きすぎているんです。
pとmp、mfとf、fとff、これらをきちんと吹き分けられれば、それだけで長持ちします。
ロングトーンで作った最高の音色とダイナミクスレンジの幅を使って、場面に合った強さで吹く。これが以外と出来ていないものなのです。
長い音の吹き方でも差が出ます。
伸ばしている時は、他の楽器が動いているかをチェック。音を張ってそれをジャマしてはいけません。スッと抜いて楽にしていれば、動いているパートもよく聞こえるし、あなたも無駄に疲れなくて済みます。
キメの伸ばしなのか、ハーモニー、裏方としての伸ばしなのか、楽譜をよく読んで役割を考えましょう。

最後に、休憩をきちんと取るということ。
休憩すると、なんだかサボっているような罪悪感を感じるようでしたら、それは間違いです。
人は、休んでいる時に脳がそれまでやったことを整理して、同時に体はリフレッシュします。
これをやらないと、疲労だけが蓄積して早くバテてしまい、やったこともあまり身につきません。
オーケストラのリハーサルでは、大体一時間やって15分休憩します。
休憩も練習のうちなのです。

質問を読んだ感じでは、練習の量は充分だと思いますので、そのやり方を工夫して、耐久力をつけるというよりは「効率良く吹く」ということを心がけて下さい。

安藤真美子

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