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トランペット360|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

私はトランペットを始めて2年目の中学2年生です。

4ヶ月前のコンクールの約1週間くらい前にいきなりチューニングB♭から上の音が出なくなってしまい、今は曲中に上のFくらいまでしかでません。それも汚い音でいい音とはいえません。マウスピースを当てる位置も気付いたら下に下がってしまっています。そのせいで顎が上がってしまい吹くときも楽器が下がってしまいます。

また、歯並びがいい方ではなくアンブッシュアもよくありません。

リムから上唇が、出てしまいっていて今はそれを治すために少しずつマウスピースの位置をズラして練習しています。

先輩方には吹くときに口角は下がっちゃいけない、笑うときみたいに上げて吹いてといわれたのですが、私は吹くときに口角が下がってしまいます。

やっぱりアンブッシュアを矯正しなければいけないのでしょうか。

トランペット経験者の学校の先生に聞いたら、「口角が下がってるとバテやすいかもしれないね」と言われました。

ハイトーンもでないし、音も汚いし、同学年のトランペットの子より明らかに下手くそです。

高校でもトランペットを続けたいのですがこのままでは吹奏楽部に入ってもトランペットにはなれないような気がして不安です・・・・・・・・・。

上手くなりたいです

でも、最近こんなことばかり考えてトランペットを吹いても楽しくありません。

どうしたらいいでしょうか・・・・・・

長文ですみません。

いろんな人からいろんな事を言われて少し混乱しているようですね。

何か上手くいかないときには、ついついそうなってしまうものです。

でもまだラッパを始めて2年目とのこと、心配しないで大丈夫ですよ♪

少し落ち着いて整理してみましょう。

メールの中で一つ気になるのは、リムから上唇が出ているという部分。

唇の赤い部分は、リードとして音の元を作る大切なところです。

そこがリムでさえぎられてしまうのは良くないというのは何となくわかりますよね。

リムは肌色部分に当たっていて、唇がマウスピースの中で自由に振動できる状況にあるのが理想です。

その事をふまえて、マウスピースを吹いたとき、息を吐いたらノーアタックで簡単に音が出るところが、あなたにとって最高のアンブシュアです。

★ポイントは「鳴らす」ではなく「鳴っちゃう」です。

そのことについては、過去のQ&Aに詳しく書いていますので、探してみて下さいね。

2年では、まだ奏法も定まりませんので、これでいいのかな・・・と不安になるでしょうが、その時に頼れるのは理屈ではなくあなたの「耳」です。

トランペットの良い音をイメージしてください。

「こんな音で吹きたいな」といつも頭で歌っていて下さい。

そして自分の音をよ~~~く聴いて下さい。

私たちはものすごく複雑なことをして楽器を吹いています。どこがどうなっているかなんて分からないことの方が多いです。だから・・

こうやって吹けば良い音が出る。ではなく、逆に考えましょう。

「良い音がなっている時はすべてうまくいっている」

です。

奏法についてどんなに詳しくても、頭で良い音が鳴っていなければ、良い演奏はできません。

一方、良い音をイメージするのはとっても簡単です!その上で練習を重ねていけば、だんだん自分の音が頭で鳴っているイメージに近づいていきます。

イメージ通りの音がなっていれば、無理していないということですので、自然にバテなくなってきます。

先生や先輩は、あなたの頭の中を知ることはできませんので、見た目から色んなことをアドバイスしてくれます。

すべてはあなたの為を思ってのことです。

でも、残念ながら間違っていることもあります。

しかも、それに振り回されてしまっては、かえってマイナスになってしまいますので、一番は自分のイメージに従ってください。そうすれば、いただいたアドバイスも良いヒントとなってあなたを助けてくれることでしょう。

できないことばかり考えていても、落ち込むばかりです。できることを広げていくようにして、仲間との演奏を楽しんでください。

上達に苦労はつきもの。苦労を乗り越えた人だけがその先にある楽しさを知ることができます。

2年なんてまだまだ!

だから高校生になっても是非続けてくださいね!

安藤真美子

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